石川県道22号金沢小松線(かなざわ こまつ せん)

 


・「加賀産業開発道路」は,旧松任市(現・白山市松任地区)や旧辰口町(現・能美市辰口地区),小松市北東部

 などの開発促進を目的に作られた。沿線にNECや松任先端技術団地(以上,白山市),加賀東芝エレクトロニクス

(能美市),国府台工業団地(小松市)などが立地している。

・もりの里,田上・朝霧台,大桑,長坂台,円光寺,山科,窪,光が丘,四十万など(以上,金沢市),

 新庄(野々市市),富光寺,みずほ,藤の木,山島台など(以上,白山市), 緑が丘・松が岡[辰口ハイタウン],

 和光台など(以上,能美市),八里台,国府台,西軽海・希望ヶ丘など(以上,小松市)といった新興住宅地も

 沿道に多い。

・能美市辰口地区の沿道には,辰口温泉や辰口丘陵公園,いしかわ動物園,能美市物見山運動公園などの施設もある。


・金沢市内の山側環状区間と,能美市以南の(辰口丘陵などの丘陵地を通る)加賀産業開発道路区間は,坂道が多い。

 対して,野々市市,白山市,川北町の区間は,田園地帯を通り平坦である。

・崎浦涌波トンネル(金沢市山側環状区間)の上で交差する犀川大通りとは,側道で立体交差のように連絡している。

 涌波と田上とを結ぶ側道には,涌波トンネルがある。これらのトンネルを田上側から見ると,崎浦涌波トンネル

 上下線2つの眼鏡のようなトンネルに,これらの眉間に当たる部分を涌波トンネルが通るように見える。

・大桑インターを含む大桑高架橋部分は,犀川の河岸段丘部を跨ぎ,小立野台地中腹の崎浦涌波トンネルと寺町台地

 中腹の野田トンネルとを直接結ぶような形になっている。

・大桑インターは,加速車線や減速車線の都合で,涌波から小松・白山方向への流入と,

 小松・白山方面から涌波への流出は本線から直接できない。

 (一旦,大桑インターをおりて,大桑町南交差点を通過しなければならない)


車線数:

・金沢市有松交差点・鈴見交差点(起点)〜白山市木津交差点=片側2車線(中央分離帯有)

・白山市木津交差点〜能美市湯屋交差点=片側1車線(対面2車線)。

  ただし,能美郡川北町草深,山田先出(下先出)地内の一部は,幅員1.5車線。

・白山市木津交差点〜能美市湯屋交差点(新道[川北大橋有料道路・加賀産業道路]区間)〜小松市西軽海交差点

 =片側2車線(中央分離帯有)

・小松市西軽海交差点〜北浅井交差点(「国道8号」重複区間も含む)=片側1車線(対面2車線)


沿革:

1960年10月15日:「整理番号77 松任和気線」認定。

  このうち,現・白山市安吉町〜同市東三番町は,現「県道174号安吉松任線」,

  現・能美市出口町〜同市和気町は,現「能美市道」となっている。

1960年10月15日:「整理番号95 高尾横川町線」認定。

  当時は,金沢市久安交差点から南に進み,金沢市久安,三馬地区を経て,現・山側環状高尾北交差点付近に交わる

  経路。現在の「南大通り」と呼ばれる区間が県道認定されるまで,この区間が県道であった。

  なお,この区間は,現在「金沢市道」である。

1960年10月15日:「整理番号87 松本四十万線」認定。

 このうち,現・白山市松本町〜同市木津町は現在の「県道184号松本木津線」,

 同市木津町〜野々市市上林2丁目(青龍幼稚園付近)は,現在,加賀産業道路に並走する「白山市道」

 「野々市市道」となっている。

1971年11月:加賀産業開発道路 着工。

1972年3月21日:「金沢小松線」として認定。

1975年4月:川北大橋(当時・松任市木津〜当時・能美郡辰口町岩内)開通。当時は片側1車線(対面2車線)。

1979年8月:小松市上八里交差点〜軽海西交差点,金沢市四十万(北鉄石川線とのアンダー区間)開通。

1981年6月:都市計画道路「有松高尾線」(現・金沢市有松交差点〜同市高尾1丁目交差点)開通。

1986年11月:小松市軽海交差点〜同市八幡 開通。

1993年6月:加賀産業道路4車線化(川北大橋部分と,小松市軽海西交差点〜八幡温泉東交差点を除く)

1993年12月15日:川北大橋4車線化 着工。

1996年12月9日:川北大橋4車線化 完了。

2003年11月29日:拡幅した新しい「辰口橋」(能美郡川北町〜能美市)が開通。

2004年12月25日:いしかわ動物園へ直接アクセスする道路が開通し,「動物園前」交差点を設置。

2005年12月8日:都市計画道路鈴見新庄線四十万工区(額谷1丁目交差点〜四十万町東交差点の区間)供用開始。

2006年4月15日:金沢外環状道路山側幹線(通称「山側環状」)全線開通に伴い,

 金沢市鈴見交差点から高尾1丁目交差点までの区間も県道22号に認定。

2008年4月1日:津幡北バイパスなどの開通に伴う石川県内の国道指定区間変更に伴い,

 国道416号だった小松市東山町交差点(国道8号東山インター)から北浅井交差点も県道22号に認定。

2009年12月12日:「鈴見高架橋」暫定開通

2012年3月30日:能美市辰口温泉街を通っていた経路を除外し,同市三ツ屋交差点から湯屋交差点へと直通する

         現在の経路に変更。


最終更新日:2012年4月2日

種類:主要地方道


起点:有松交差点(金沢市有松1丁目)


終点:北浅井交差点(小松市北浅井町)


総延長:46,698m(有料道路区間も含む)

概要:

・金沢市有松から同市高尾,野々市市南部,白山市鶴来地区,山島地区,能美郡川北町,能美市辰口地区,

 小松市東南部を経て,小松市北浅井町へ至る路線。

・金沢外環状道路山側幹線(山側環状)の鈴見交差点から高尾1丁目交差点までの区間も,新道区間。

 


[新道区間]

<山側環状>のうち,金沢市鈴見交差点(起点)〜高尾1丁目交差点

▼新道区間の起点・鈴見交差点(金沢市もりの里2丁目)

 


[有料道路区間]

[川北大橋有料道路]白山市木津交差点〜能美市三ツ口町交差点(石川県道路公社管理)

このうち,白山市木津交差点〜漆島南交差点と,能美市三ツ口北交差点〜三ツ口交差点は,無料で

通行できる。


[新道区間]

[加賀産業開発道路]のうち,能美市三ツ口交差点〜湯屋交差点

2010.09.06 撮影